職場を笑顔にするコーチング
講師の渡邉陽子です。
私は、看護師です。
18年間命の現場で働きました。
沢山の患者さんやご家族と
最期の時間を過ごしました。
そして、看取りました。
プロの職業人として
『延命』について
たくさんのご家族と
向き合いました。
患者さん、ご家族にとって
最善の判断を一緒に考えました。
しかし、
3年前実父の最期の時
判断に迷い
凄く苦しみました。
また、麻薬を使うかどうかも
迷いました。
末期ガンで
自宅療養をしていた父。
急な発熱に、呼吸困難…。
生命の危機と判断。
父を病院へ連れて行き
そのまま入院治療が始まる。
病院嫌いの父にとって
簡易的な人口呼吸器を
24時間装着されるのは
苦痛のほかなかったと思います。
主治医から、
「もしも呼吸が停止したら
心肺蘇生をしますか
延命措置をつけますか」
と確認された。
もちろん、答えは
『何もしない』
これは、
父と事前に話しあっていました。
『何もしない』選択。
呼吸困難が悪化し
みている私たちも苦しかったです。
患者家族の気持ちを
この時、本当の意味で理解しました。
父の苦しさを緩和させてあげたい。
麻薬を使う
『緩和ケア』をお願いしました。
しかし、これは同時に
麻薬の副作用で
呼吸が停止する可能性もある。
医療者だから理解はしています。
しかし、家族のこととなると
判断に迷います。
私の決断で、
父の命が左右される。
悩みに悩み
麻薬の導入を依頼。
結果的には、
麻薬の注入中に
呼吸停止がおき
家族が席を外している間に
逝ってしまった父。
私はしばらく
この選択で良かったのか
なぜ、医師は家族の居ない時に
麻薬を使ったのか
麻薬量は適切だったのか
など、様々な感情が湧き起こる。
ですが、もう父は戻って来ません。
なら、あとはどう
見送ってあげるか
視点を変えて
父の死を受け止めるよう
つとめました。
お別れができたのは
葬儀担当者Aさんのおかげです。
家族の死を通して
どのように最期を迎えたいか
事前にしっかり
伝えておくといいですね。
私も、息子へ伝えています。
私らしく生き抜きたいから。
そして、
看護師を目指している生徒も
患者さんとその家族に
寄り添える看護師に
なってもらえたら
担任として
遺族として嬉しいです。
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