東日本大震災の2年後、
私たちは岩手県大槌町へ
音楽の出前へ行きました。
当時、
NHKスペシャルでも話題になった
面影復元師の笹原留似子さんから
声をかけて頂いたご縁です。
津波で親を亡くした
子どもたちと、
地域の方へ音楽を届けて欲しい!
とのことで、
笹原さんが運営していた
「子ども夢ハウスおおつち」へ
行ったのは6年も前のこと。
今は、
もうこの夢ハウスはありません。
当時の子どもたちも、
成人したようです。
震災から2年経った大槌町、
沢山の重機が
あちこちで作業をしています。
3月の岩手は、
まだまだ極寒でした。
車内ではお迎えの方と
会話も弾みました。
しかし、
津波のあった街へ近づくにつれ、
笑顔も消えます。。。
何にもない・・・。
見渡す限り、
何もなく、ただの平地。
想像もしない現実に
言葉も出なかったのが
まるで昨日のことのようです
「空と海だけは何も変わらない」
と、地元の方が
話してくれました。
学校も、役場も当時のまま。
時計も当時の時間で
止まっていたのが印象的。
全盲のヴァイオリニスト
穴澤雄介さんと、
ドラム・パーカッションの
高木將雄さんと共に
避難所(小学校)
2ヶ所で演奏させていただきました。
そして、
夜は子ども夢ハウスに
みんなで雑魚寝。
みんなで食べた焼きそば
美味しかったです。
そして、
うまかっちゃんを
大きな鍋でつくり、
みんなで囲んで食べ、
これからの夢を語ったのが
懐かしいですね。
この時、
私は人事のことで、
悩み、苦しんでいました。
でも、
被災地に行き
考えさせられました。
人事のことで
悩めるのは、
幸せなことだと。
この大槌町では、
まだ家族を探している方も
多数おられました。
そして、
後を追って命を絶つ方も。
なのに、
私がちっぽけなことで、
悩んではいけない!
もっと、
命の時間を大事に
使わないと!
そう感じました。
大槌町の方、
紫波町役場の方、
笹原さんの温かいココロに触れ、
私も再度奮起しました。
この時期に
毎年思い出すことです。
そして、
辻井さんのこの曲も
大槌町の景色を
思い出させてくれます。
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